三国演義の挿絵ほか
「クウノフタヒ」のみなとさんと、図書館にて演義の絵の本などをチェック→某所チャイナショッピングモール散策してきました。
図書館の目玉は『中国古典文学挿画集成 1 三国志演義』(上下巻、滝本弘之編、遊子館)。コピーしてきたので幾つかスキャンしてみました。いつの時代の絵か確認し忘れましたが、著作権は切れているはず。
ソロ絵。
羊祜。ヒゲがなびいてかっこいい。
杜預。いかにもです。
張悌。居るんだ!
陸遜。地味だけど丞相っぽくて良い。
周瑜。さすがの美周朗様、オサレです。
孫晧。なぜかまとも!
はい……誠に遺憾ながら陸抗はいなかった。以下はシーン絵。蜀漢以外の末期ネタはあんまりなかった。
杜預を推挙する羊祜。羊祜の病人ハチマキ(仮名)が間抜けすぎで泣ける。
杜預を推挙する羊祜その2。こっちのがシリアス?
殺される諸葛恪。首の飛び具合がシュールでステキ!
他、陸遜の夷陵・石亭とか、王濬じいちゃんが呉を滅ぼすの図なども。
次いでヒットしたのは、『演義三国志図鑑』(葛飾北斎、国会新聞社)。北斎が三国志の絵を? と思ったけど、ググると北斎ではなく葛飾戴斗の筆という説が有力のよう。これが絶妙に和中折衷でステキでした。お近くの図書館にあればぜひ。個人的には、賈充・成済と曹髦↓が大ヒット。賈充さんがかっこいい! 曹髦は姫っぽくてかわいい!
さらに、『画本 三国志』(1〜12巻、陳舜臣監訳、中央公論社)または『中国劇画三国志』1〜4(内容は同じものでした)という、漫画と絵本の中間みたいな本(連環画)があり、ついに陸抗登場! だがしかしヒゲがもさもさで大変むさくるしい、その上に羊祜と見分けがつかない!
しかし、この本がヒドイのは、晋呉決戦のシーンにて、(張悌や沈瑩は残って討ち死にしたのに)「諸葛靚はひとり逃亡した。」という記述があったこと。違うから!! 陳先生なんとかしてよー!(´;ω;`) しかしながら、超マイナー武将が絵で出演するという、三国志メディアの中でも珍しい本で、チェックの価値あり。
実は、この画本の原語版が中華モール内書店の児童書コーナーに売っていた。が、箱入り14巻セット。最終巻だけ欲しいんだけど……。しかし(たとえヒゲもさもさでむさ苦しくても)陸抗が出演している数少ない本。やむなくセット買いしようかと思ったものの、箱がぼろぼろだし重いし、とりあえずやめましたが、買っておけばよかったかしら。バラ売り希望!
2007.12.11