Tags: 羊祜

  • 2014.03.08 (正)羊陸之交 (誤)陸羊之交、という話
  • 羊祜と陸抗の故事からできた「羊陸之交」という成語があるらしい。というのは、陸抗に興味を持ってから少し経った2007年頃に、中国語圏のサイトなどで知ったことだった。(例:教育部重編國語辭典修訂本 > 羊陸之交)『三国志』『晋書』他には「羊陸之交」という表現はないが、特に具体的な出典・用例を確認し…
  • 歩闡の乱(西陵の戦い) 1 - 概要
  • 総司令官兵力結果呉軍陸抗3万以上勝利晋軍歩闡/羊祜不明/8万余敗北歩闡(ほせん)率いる西陵城の反乱軍、それを救援に来た羊祜(ようこ)率いる晋軍と、反乱の鎮圧にあたった陸抗(りくこう)率いる呉軍との一連の戦いは、判明している陸抗の記録において唯一の、しかし非常に華々しい戦勝であり、その記述は『三国志』…
  • 2007.12.11 三国演義の挿絵ほか
  • 「クウノフタヒ」のみなとさんと、図書館にて演義の絵の本などをチェック→某所チャイナショッピングモール散策してきました。図書館の目玉は『中国古典文学挿画集成 1 三国志演義』(上下巻、滝本弘之編、遊子館)。コピーしてきたので幾つかスキャンしてみました。いつの時代の絵か確認し忘れましたが、著作権は切れて…
  • 歩闡の乱 2 - 兵力と羊祜の作戦
  • 西陵の戦いの兵力歩闡の乱における西陵の戦いにて、陸抗は晋軍に挟撃されながらも寡兵で打ち負かしたというイメージがあるが、具体的には何人対何人だったのか。敗戦後の晋で羊祜が訴えられた上奏によって、この戦いにおける兵力を知ることができる。それによれば、晋救援軍は全体で八万、陸抗の軍は三万弱。及還鎭,吳西陵…
  • 楊肇 - 陸抗に敗れた非運の忠臣
  • 西晋の武将、楊肇(ようちょう)。残念ながら『晋書』に彼の伝はないが、陸抗ファン的には重要人物であり、歩闡の乱(西陵の戦い)において一番気の毒なことになった人でもある。が、2007年春現在Wikipediaにも記事が作られていないというマイナーぶりゆえに、敢えて細かい経歴まで書いておくことにする。楊肇…
  • 陸抗と羊祜 - 「羊陸の交わり」の真実
  • 羊陸の交わり西晋の羊祜(ようこ)と呉の陸抗(りくこう)とは、敵ながらも互いに信義を持って相対した。歩闡(ほせん)の乱(西陵の戦い)を巡っては晋呉両軍の総司令官として戦った一方で、酒や薬を贈りあっては、毒かと疑うこともなくこれを飲んだ。彼らの結んだ信義は「羊陸之交(羊陸の交わり)」という故事成語にもな…
  • 羊祜 - 天真爛漫な徳の人
  • 陸抗(りくこう)とも縁の深い西晋の武将、羊祜(ようこ)は、純粋で高潔で正義感が強く無欲な人格者であった。反面、軽々しくお忍びで出かけようとしては配下の徐胤(じょいん)に咎めらたり、大自然の風景の悠久さに対して人の生の儚さを思うなど、天真爛漫で繊細なところも。(徐胤は、後の歩闡の乱の際に巴東監軍として…
  • 2007.02.23 西陵の戦いにて王戎は何をしたのか
  • 竹林の七賢の一人、王戎。『世説新語』によれば、「初,羊祜以軍法欲斬王戎,夷甫又忿祜言其必敗,不相貴重…」云々、羊祜は軍法によって王戎を斬ろうとしたことがあり、また夷甫(王衍)が必ず失敗するであろうと語っていたために、王衍は羊祜を重んじなかったという。羊祜伝によれば、「歩闡之役,祜以軍法將斬王戎,故戎…