ひげリボンと陸雲

 おしゃれな張華さんは絹ひもでおヒゲを結んでいた。陸雲は笑い病が持病だったのでそれ見て笑いが止まらなくなった。らしい。(※この話は晋書陸雲伝にある)

 ひげリボン…… ひげ袋(演義で? 曹操様が関羽に貢いだ逸品)の上を行く破壊力であります。そこで陸雲が笑ったってことは、当時としても、何晏のメイクのごとく、普通ではないアヴァンギャルドなオサレだったってことよね。張華って当初、地味なおじいさまを想像していたけど、なんか名前の字面のせいもあってすっごいキラキラなイメージになってきた……。笑

 そういえば張華って羊祜より十歳くらい年下なんだね。三国志的にいえば全然おじいさんじゃないじゃん。ごめん張華。羊祜さんの美髯にひげリボンをつけてみたい。

 で、陸雲の笑い病はというと、自分の喪服姿が水面に映るのを見て笑いすぎて川に落ちて救助されたとかで、そ……それはどうなの陸雲。思えば吾彦バッシングの過激さといい、この子精神的にちょっと危ないよ。地味に孫家の危険遺伝子を受け継いでいるんですか? こうなってくると案外、陸機のほうが常識人で、ちょっと危ない弟の取り扱いに苦労したんじゃないのかな。

 陸抗はなんか息子の育て方を間違っていませんか。(いや、現実には子どもたちは父親の元で育ったわけではないが。たぶん)

2007.05.19