2006.11.21 サバイバル宴

 呉にも「容姿端麗」な人はいる。美形は都会にばかりいるわけではないのだ。呉の美形・その名も、劉基さん。……マイナー度Aクラス疑惑だが、孫権のお気に入りだったらしい。孫権面食い疑惑である。例によってサバイバル宴会で孫権に殺されかけた虞翻を助けたりもしている。

 いつの世も、孫呉の宴は生きるか死ぬかの大騒ぎ。飲めないのに飲まされるなどはもはや当たり前、恨まれている相手が剣舞など始めようものなら危険信号。やましいところがある場合は毒殺にも注意、給仕を買収しておいた方がいいかも! かといって自前ドリンクを持ち込んでいいよ、と言われるのは突然斬りかかられるという前ぶれである。さらに命は無事でもセクハラもあるよ(最後のは微妙に嘘)

 酒乱で有名な孫権は、一応反省できる人なので。今後酒に酔った勢いでの命令は無効だ! と規定。まあ警戒すべきは主君ばかりではないが、それでも宴における命の危険は大分減りました。

 紆余曲折の末、後を継いだ末っ子孫亮の時代の宴といえば、政権を牛耳って暴走していた諸葛恪が斬られる例の事件が発生。

 孫晧の時代に至っては、限界まで飲まされた揚げ句の失態をチェックされて誅殺されるという、恐怖の試験場と化す。孫晧は病的人間不信なので、建前ばかりの世界が不安だったのだろう。

 まあ、宴で斬られることは他国でもあるにせよ、呉のこういう気質って、地方政権感が漂う気がするの。私は本来どちらかと言えば、いやどちらかと言わなくても都会的な気質を愛好するのだが、呉にハマるあまり、そんなところも最早好きになっている。

 ……冒頭の容姿の話とは何の関係もなくなった。