歩闡の字(あざな)

 当サイト的に超ビッグニュース! 歩闡の字を教えていただきました。字は「仲思」といい、『建康実録』に記されているとのことです。

 ……えええよりによって諸葛靚とお揃いだ! いや、物凄く想定外でした……。偶然とはいえ、感慨深い。だがしかし創作で使うと紛らわしいことこの上なしで、どうしよう。しかし同じ字って、それはそれで美味しくて、いろいろ妄想ネタも浮かんでしまう。

 字が同じである、というのは、どういう扱いであり、どういう気分なのだろう。字なんだから、それ自体は憚るものでもないだろうが、被るのはどうなのか? 諸葛靚と歩闡がお互いを呼ぶとき(そんな機会があったかどうかはともかく)はどうしていたの?

 私が三国志で字まで覚えているのは興味のある限られた人物だけだけれど、その限りにおいては、同じ字の人は案外少ないと感じる。同時期の同国の近しいポジションにいる人で被っている、となると、滅多にない気も。もっとも、史書に出てこない関係者の数を考えれば、実際にはもっと余裕で被っていたのかもしれない。

 自家設定的には、歩闡処刑後、陸抗や孫晧は諸葛靚を呼ぶたびに歩闡を思い出して鬱になったりしそうなんですけど。惜しい……この前提美味しいよね! 小説を書いていたときは字は不明なものとばかり思っていたため、不自然だが、セリフ内で歩闡を呼ばないようにしていた。書き直したいくらいだ。

2007.05.29