改名と字について

 鄧艾は十二歳のときに名を「範」字を「士則」と名乗ったものの、後に親戚と被ったので、名を「艾」字を「士載」に改名したらしい。(ちなみに士則って吾彦と同じ字!)

 一体、字は何歳で名乗るものなの? 成人したときに付けるときくけど、十二歳って、成人しているの……??

 そしてその親戚、鄧艾の存在を知っているだろうに、わざわざ同じ名前を付けるとは何のイジワルなのか。帝とかならともかく、一族の中なんて早い者勝ちじゃないの? 謎なところ。

 ともかくも、名前を変える時は、字も合うものに変えるのかと思われる。

 では、陸遜は改名時に字を変えなかったのか?

 彼の「伯言」という字は、一見すると元の名前の「議」に通じているようにみえる。でも、「言」は「遜」と合わせても意味が通じる文字だったという説をどこかで読んだ記憶が。とすると逆に、元の字は「伯言」ではなかった、あるいは変える必要性がなくて変えなかった、のかも(そもそも彼の改名にはいろいろ疑問点が多いけど)。

2007.04.08